クラウドワークスでフリーランスになれば、本当に自由になれるのか?―600人の調査データから見えた光と影

クラウドワークスでフリーランスになれば、本当に自由になれるのか?―600人の調査データから見えた光と影

会社辞めてフリーランスになれば、楽になるのかな
4年前病んでいた頃、私もこう思っていました。
組織での働き方に疲れている人なら、一度は考えたことがあるんじゃないでしょうか。実際、僕も教育関連企業で10年働いてきた中で、何度もそう思いました。(結局転職したけど、フリーランスにはならなかった)


「人間関係がしんどいので会社を辞めたい」

「フリーランスであれば時間にも縛られず、自由に生きられるんじゃないの?」
実際、フリーランスを選ぶ理由として「メンタルヘルスの改善」を挙げる人が35%もいるらしいんです。
今日は日本と海外の最新調査データをもとに、フリーランスとメンタルヘルスの関係について掘り下げていきます。フリーランスを検討している人も、すでに働いている人も、何かしら参考になればと思います。
そもそも、なぜフリーランスを選ぶのか

まず前提として、人がフリーランスを選ぶ理由ってなんなのか。
連合が2025年に実施した調査によると、トップ3はこんな感じでした。
1位「好きなことを仕事にしたい」34.5%
2位「場所や時間にとらわれず自由に働きたい」29.7%
2位「自分の専門性を活かすため」29.7%
うん、まあ予想通りというか。「自由」とか「好き」とか、ポジティブな理由が並んでますよね。
フリーランスの67.8%が「メンタルヘルスの専門家に相談しにくい」64.3%が「孤独感や不安の相談相手がいない」と回答。特に若年層と経験の浅い層に顕著株式会社テックビズのプレスリリース(2024年10月10日 07時00分)フリーランスの67.8%が「メンタルヘルスの専門prtimes.jp
でも面白いのがここからで、株式会社テックビズの調査だと「メンタルヘルスの改善」を目的にフリーランスを選んだ人が35%いたんです。
つまり、3人に1人以上が「組織で働くのがメンタル的にキツいから、フリーランスになった」ってことなんですよね。
ちなみに、「選択したつもりはなく気づいたらフリーランスだった」が16.7%、「フリーランス以外に選択肢がないから」が18.0%という回答もあって、自発的に選んだわけじゃない人も結構いる。(意識してなかっただけで自分からなってるんだとは思いますが)
これ見ると、「フリーランス=自由で楽しい働き方」っていうイメージだけじゃ語れないな、と思うわけです。
期待と現実:メンタルは本当に良くなるのか?

じゃあ実際、フリーランスになってメンタルヘルスは改善したのか。
テックビズの調査によると、フリーランスになる前に「メンタルヘルスが改善すると期待していた」人は62%。で、実際にどうなったかというと…
「全体的にメンタルヘルスが改善した」と答えた人:61% 「悪化した」と答えた人:26%
おお、61%は改善してるじゃん!って思うかもしれません。確かにこれは事実で、6割以上の人がフリーランスになって良くなったと感じてるんです。
理由としては、
- 柔軟な働き方ができるようになったこと
- 組織特有のストレス(人間関係とか評価制度とか)から解放されたこと、
- 自分で仕事を決められる自己決定権が増えたこと
などが挙げられます。
でも、一方で26%、つまり4人に1人以上が「悪化した」と答えているのも見逃せないポイントなんですよね。
さらにイギリスのLeapersという団体が2024年に実施した調査では、45%のフリーランサーがメンタルヘルスの悪化を経験したと回答してます。ほぼ半分ですよ。
Mental Health in Freelancing during 2024 – Leapers annual report | Freelancing Support: impartial advice, resources and guides for freelancers.The results of our annual survey into mental health and freelwww.freelancing.support
そしてもう一つ重要なデータ。テックビズの調査で、20代の54.1%がメンタルヘルス不調を経験しているという結果が出ました。これ、他の世代と比べて最も高い割合なんです。
特にフリーランス経験1年未満だと62.5%が孤独を感じているというデータもあって、キャリアの初期段階ほどメンタル的に脆弱になりやすいことがわかります。
つまり、「フリーランスになればメンタルが良くなる」と期待してスタートしても、実際は孤独や不安に直面して、思ってたのと違う…ってなる人が結構いるってことなんですよね。
なぜメンタルヘルスが悪化するのか

じゃあなんでメンタルが悪化するのか。調査データから見えてきた理由は大きく3つあります。
孤独と孤立がマジでキツい
まず一番大きいのが孤独感です。
テックビズの調査だと、40.7%が仕事中に孤独を感じたことがあると回答してます。Leapersの調査に至っては71.9%が孤独または孤立を感じたと答えていて、そのうち33%は「頻繁に」感じているんだそうです。
これ、イギリスの一般労働者の孤独率が10〜11%らしいので、フリーランスは約3倍も孤独を感じやすいってことになります。
孤独を感じる理由として挙げられているのが、
- 仕事の獲得・維持の難しさ
- 健康保険や福利厚生の不足
- 仕事上の相談相手や同僚の不在
といった構造的な問題なんですよね。
会社員だったら、とりあえず同僚がいて、ランチ一緒に行ったり愚痴言い合ったりできるじゃないですか。でもフリーランスだと、そういう日常的な交流がゼロになるわけです。
これが地味にメンタルに効いてくる。毎日一人でパソコンに向かって、誰とも喋らない日が続くと、「自分、何やってるんだろう…」ってなるんですよね。
相談先がない、サポート体制もない
次に深刻なのが、相談先がないという問題。
テックビズの調査によると、64.3%が「孤独感や不安に関して気軽に相談できる相手がいない」と答えてます。さらに67.8%が「メンタルヘルスの専門家への相談が困難」だと感じているそうです。
連合の調査でも、43.3%が「仕事に関する悩みの相談相手がいない」と回答していて、要するに半分近くの人が誰にも相談できずに一人で抱え込んでいるってことなんですよね。
会社員だったら、人事部に相談したり産業医に会ったりできますけど、フリーランスにはそういうサポート体制がない。Leapersの調査でも70%が「職場でのメンタルヘルスサポートが不十分」と感じているそうで、これは世界共通の課題みたいです。
経済的な不安定さがずっと付きまとう
3つ目が経済的な不安定さです。これがメンタルに与える影響、マジで大きいんですよね。
Leapersの調査によると、不規則な収入に対して86.3%が何らかのネガティブな影響を感じているそうです。毎月の収入が安定しないって、それだけでストレスになりますよね。
さらに、72%がゴースティング(発注者からの突然の連絡途絶 = いわゆる『飛ぶ』というやつ)を経験していて、71%が支払い遅延を経験しているというデータも。プロジェクトのキャンセルや遅延でストレスを感じたという人も72%います。
つまり、「仕事が取れない」「お金が入ってこない」「クライアントから返事がない」みたいな状況が日常茶飯事で、それがずっとメンタルにのしかかってくるわけです。
連合の調査でも、45.7%が物価上昇で生活が苦しくなったと答えていて、89.8%が報酬が引き上げられていないという結果が出てます。収入の満足度に至ってはわずか26.0%しかいない。
要するに、物価は上がるのに報酬は上がらない。仕事は不安定。支払いは遅れる。これじゃメンタル悪化するよね、という話なんですよね。
じゃあどうすればいいのか

ここまで読んで、「フリーランス怖すぎ😅もうやめとこ」ってなった人もいるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。
61%の人は実際にメンタルが改善してるわけですし、要は「準備と対策次第」なんですよね。
コミュニティに入る、繋がりを作る
まず一番大事なのが、孤独対策としてのコミュニティ参加です。
コワーキングスペースを使ってみるとか、オンラインコミュニティに入ってみるとか、同業者とのネットワークを作るとか。とにかく「一人で全部抱え込まない」環境を意図的に作ることが重要なんですよね。
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特にキャリア初期の人は、メンターを見つけることをガチでオススメします。フリーランス経験1年未満の62.5%が孤独を感じているというデータを見ても、最初の1年が一番キツいのは明らかなので。
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経済的な安定を作る工夫をする
次に、経済的な不安を減らす工夫。
複数の収入源を持つことはもちろんですが、契約書をちゃんと交わすことも超重要です。2024年11月にフリーランス保護新法が施行されたので、これを活用して支払い条件を明確にしておくべきなんですよね。
あと、緊急時の生活防衛資金を3〜6ヶ月分くらい貯めておくと、精神的な安心感がだいぶ違います。「来月収入ゼロでも半年は生きられる」と思えるだけで、メンタル的な余裕が生まれるんですよ。
セルフケアを習慣化する
最後に、メンタルヘルスのセルフケア。
週に15分でいいので、「今週どうだったか」を振り返る時間を作るといいです。自分の気持ちを言語化するだけでも、モヤモヤが整理されてスッキリすることがあります。
あと、労働時間をちゃんと設定することも大事です。フリーランスだと「いつでも働ける=いつまでも働いちゃう」になりがちなので、意識的に境界線を引く必要があるんですよね。
Leapersの調査だと、36%が年間14日未満しか休暇を取っていないそうで、32%が休暇取得にストレスを感じると答えてます。でも休まないと絶対に続かないので、計画的に休暇を取ることも意識してください。
ちなみに、労災保険の特別加入制度っていうのがあるんですが、認知率がまだ27.8%しかないそうです。これも検討する価値ありますよ。)
まとめ:フリーランスは万能薬じゃない

というわけで、今回はデータをもとにフリーランスとメンタルヘルスの関係を見てきました。
結論としては、フリーランスは「メンタルヘルス改善の万能薬」ではないということです。
61%が改善を実感している一方で、26%は悪化している。孤独感、相談先の不在、経済的不安定さという構造的な課題があって、特にキャリア初期の人はリスクが高い。
でも、だからといって「フリーランスはやめておけ」って話でもないんですよね。重要なのは「自分に合った働き方かどうか」を見極めることだと思います。
もしフリーランスを選ぶなら、孤独への対処法を事前に考えておく、経済的な準備を整える、サポートネットワークを構築する、といった準備が必要です。特にキャリア初期は注意が必要だということも忘れずに。
逆に、組織での働き方を見直すという選択肢もあるわけですし、どちらを選ぶにしても「自分のメンタルヘルスを最優先にする」という視点が一番大事なんじゃないかと思います。
働き方は手段であって、目的じゃないですからね。完璧な働き方なんて存在しないけど、より良い選択は絶対にできるはずです💪
参考文献
- 株式会社テックビズ「フリーランスのメンタルヘルスに関する実態調査」(2024年8月) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000126520.html
- 日本労働組合総連合会「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2025」(2025年10月) https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20251001.pdf
- Leapers「Mental Health in Freelancing 2024」(英国、2024年) https://www.freelancing.support/research/mental-health-and-freelancing-2024/
- Jobbers「The Global Freelance Burnout Index 2025」 https://www.jobbers.io/the-global-freelance-burnout-index-2025-the-hidden-crisis-affecting-71-of-independent-workers/

