結論:Teamsは中小チーム向け・Enterpriseはコンプライアンス要件がある組織向け
ClaudeのTeamsプランとEnterpriseプランは、どちらも複数人でClaudeを使うためのプランですが、対象となる組織規模・セキュリティ要件・料金体系が根本的に異なります。誤ったプランを選ぶと、必要な機能が使えなかったり逆に過剰なコストが発生したりします。
| 項目 |
Teamsプラン |
Enterpriseプラン |
| 料金 |
$25/席/月〜(年払い) |
$25/席/月〜(年払い)+API使用量 |
| 最小席数 |
5席〜 |
20席〜 |
| 推奨組織規模 |
5〜150人 |
20人以上・大規模 |
| コンテキストウィンドウ |
200,000トークン |
500,000トークン |
| SAML/SCIM対応 |
❌ |
✅ |
| 監査ログ |
❌ |
✅ |
| HIPAA対応(BAA) |
❌ |
✅ |
| データ保存期間カスタマイズ |
30日固定 |
カスタマイズ可 |
| API使用量の課金 |
座席料金に含む |
別途従量課金 |
Teamsプランって何人からでも使えるの?うちの会社は10人くらいなんだけど
Teamsプランは5席から利用できます。10人の会社なら月$250(年払い・約37,500円)からが目安です。Enterpriseは20席以上が必要なので、20人未満の会社はEnterpriseの対象外です。10人程度のチームにはTeamsプランが適切です。
- 共有プロジェクト:チームメンバー全員で使えるプロジェクト・ナレッジベースを作成・共有できる
- 管理者コンソール:メンバーの追加・削除・利用状況の基本的な管理が可能
- SSO連携:GoogleアカウントやMicrosoftアカウントでのシングルサインオン(SAML/SCIMは非対応)
- Proプランと同等のAIアクセス:Sonnet 4.6・Opus 4.7などの最新モデルを全員が使える
- データの学習利用拒否:テキストがAIの学習に使われない設定(有料プラン共通)
- 5〜150人規模のスタートアップ・中小企業
- 特定部署のチームで導入するケース(マーケティング部門・開発部門など)
- HIPAA・SOC2などのコンプライアンス要件がない組織
- SSO(特にSAML/SCIM)が不要な組織
Enterpriseプランは、大企業・規制業種向けに必要なセキュリティ・コンプライアンス機能が揃っています。
- SAML/SCIM:Okta・Azure AD・Google Workspaceとの企業IDPとの本格的なID管理統合
- 監査ログ(Audit Logs):誰がいつ何を入力・出力したかのログを取得・エクスポートできる
- Compliance API:コンプライアンス目的での会話データの取得が可能
- HIPAA BAA(医療情報保護法対応):医療・ヘルスケア業界での利用に必要な契約
- データ保存期間のカスタマイズ:7日・30日・90日・無制限から選択可能
- データ居住地オプション:データをどの地域に保存するか指定できる(企業の法的要件対応)
- コンテキストウィンドウ500K:Teams(200K)の2.5倍
- 専任サポート:カスタマーサクセスマネージャーが付く
EnterpriseはTeamsと料金の仕組みが根本的に異なります。
- Teamsプラン:座席料金($25/席/月)のみ。何回使っても追加料金なし
- Enterpriseプラン:座席料金+API使用量が別途従量課金。チームメンバーの使用量がAPI単価で積み上がる
Enterpriseは「アクセス権限の料金」と「実際の使用量の料金」が分離しており、大量に使えば使うほどコストが増えます。少人数でたくさん使う場合はTeamsの方が予算管理しやすいです。
EnterpriseってTeamsより高いの?予算が読みにくそう
座席料金はTeamsと同じ$25/席/月からですが、API使用量が別途かかります。利用状況によっては月額が読みにくくなります。ただしEnterpriseには『ユーザーごとの使用量上限を設定する機能』があるため、上限を設けることでコストの予測は可能です。医療・金融・法律など規制業種ではEnterpriseの機能が必須なので、その場合は費用より要件優先で判断することになります。
Teamsか Enterpriseかを判断するチェックリスト
- ☑ 組織規模が5〜150人程度
- ☑ HIPAA・SOC2などの規制業種要件がない
- ☑ OktaやAzure ADとのID管理統合(SAML/SCIM)が不要
- ☑ 監査ログの取得・エクスポートが不要
- ☑ データ保存期間のカスタマイズが不要(30日で問題ない)
- ☑ 月次固定費で予算管理したい
- ☑ 医療・金融・法律など規制業種でHIPAA/SOC2準拠が必要
- ☑ OktaやAzure ADとのSAML/SCIM統合が必要
- ☑ 情報漏洩対策として誰が何を入力したか監査ログを取りたい
- ☑ 200K以上(500K)のコンテキストウィンドウが業務上必要
- ☑ データ保存期間を業務要件に合わせて設定したい
- ☑ 組織規模が20席以上で将来的に大規模展開を見込む
- claude.aiでアカウントを作成(既存アカウントがあればログイン)
- 「Upgrade to Team」からTeamsプランに変更
- 席数・支払いサイクル(月払い/年払い)を選択して支払い情報を入力
- メンバーにメール招待を送信
- 共有プロジェクト・ナレッジを設定してチームに公開
- Anthropicの営業チームへお問い合わせ(claude.ai/enterprise から)
- 要件ヒアリング・デモセッションを実施
- 契約書・DPA・BAA(必要な場合)を締結
- SSO設定・ユーザープロビジョニングを実施
- 部門別のアクセス設定・使用量上限を設定して展開
Enterpriseはセルフサービスでの申し込みがなく、必ず営業担当を通じた契約になります。大企業での導入は1〜2ヶ月程度の準備期間を想定しておくとよいです。
Claudeのプラン比較の詳細については「Claude ProとTeamsプランは何が違うか?チーム利用での選び方を解説」もあわせてご覧ください。
Claudeのセキュリティ・プライバシー設定については「AIに入力した内容は学習に使われるか。ツール別の実態と設定方法」も参考になります。
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AI初心者が副業で月10万円を目指すための実践ノウハウを発信しています。生成AI講師として20名以上を指導し、自身もクラウドワークスで案件受注中。教育関連企業で10年勤務、娘の学費を稼ぐため日々研鑽中です。
全ての人が何かを「継続」し、「成果を出す」ことの手伝いをライフワークにしたいと考えています。