Claude APIの料金はどのくらいか?トークン単価とコスト計算の方法を解説
Claudeを自分のアプリや業務の自動化に組み込みたいとき、真っ先に気になるのが「APIで使うといくらかかるのか」です。claude.aiの月額プランと違い、APIは使った量に応じて料金が決まる従量課金なので、仕組みを知らないまま使うと「思ったより高くついた」「逆に安く済ませる方法を知らずに損していた」ということが起こります。
結論から言うと、Claude APIの料金は「モデルごとのトークン単価 × 使ったトークン数」で決まります。2026年10月時点の主力モデルは、Haiku 4.5が入力$1・出力$5、Sonnet 5.5が入力$2・出力$10、Opus 5.5が入力$4・出力$20(いずれも100万トークンあたり)です。さらに、プロンプトキャッシュとBatch APIという2つの割引を使えば、条件次第で料金を大幅に下げられます。
この記事では、現行モデルの料金一覧、割引の仕組み、実際のコスト計算例、見落としがちな追加料金まで、Anthropicの公式料金ページをもとに整理します。



結論:Claude APIのモデル別料金一覧(2026年10月時点)
現行モデルの料金表
Claude APIの料金は、モデルに入力するトークン(入力)と、モデルが生成するトークン(出力)で単価が分かれています。現行の主なモデルは次のとおりです。
| モデル | モデルID | 入力 | 出力 | コンテキスト |
|---|---|---|---|---|
| Claude Haiku 4.5 | claude-haiku-4-5 |
$1 | $5 | 20万トークン |
| Claude Sonnet 5.5 | claude-sonnet-5-5 |
$2 | $10 | 100万トークン |
| Claude Opus 5.5 | claude-opus-5-5 |
$4 | $20 | 100万トークン |
| Claude Fable 5.1 | claude-fable-5-1 |
$10 | $50 | 100万トークン |
※料金は100万トークンあたりの米ドル。2026年10月時点の{a(PRICING, “Anthropic公式の料金ページ”)}より。
出力の単価は入力の5倍に設定されています。そのため、長い文章を読ませて短く答えさせる使い方は安く、短い指示から長い文章を書かせる使い方は高くなりやすいのが特徴です。
新しいモデルのほうが安くなっている
見落とされがちなのが、世代が新しいモデルのほうが単価が安い点です。たとえばOpus 4.8やOpus 4.7は入力$5・出力$25ですが、後継のOpus 5.5は入力$4・出力$20です。Sonnet 4.6(入力$3・出力$15)に対し、Sonnet 5.5は入力$2・出力$10になっています。
古いモデルIDを指定したまま使い続けていると、性能が低いうえに料金も高いという二重の損になります。数か月前に作ったプログラムがある場合は、指定しているモデルIDを一度確認してみてください。
トークンとは何か
トークンは、AIが文章を処理するときの単位です(字句解析で文章を区切った断片のようなもの)。公式ページでは、英語ならおおよそ1トークン=約4文字が目安とされています。日本語は英語より1文字あたりのトークン数が多くなりやすいため、正確な料金を知りたい場合は、APIのトークン数カウント機能(count_tokens)で実際の文章を測るのが確実です。
また、Claude 4.7以降のモデルは新しいトークナイザー(文章をトークンに分割する仕組み)を使っており、公式ページによると同じ文章でも約30%多くトークンが数えられる傾向があります。旧モデルから乗り換える場合は、単価だけでなくトークン数の変化も見込んでおきましょう。

料金を下げる2つの割引の仕組み
プロンプトキャッシュ:同じ前置きを繰り返し送るなら必須
プロンプトキャッシュは、毎回同じ内容を送る部分(長いシステムプロンプトや資料など)を一時保存しておき、2回目以降は割安な料金で読み込める仕組みです。料金の倍率は次のとおりです。
| 操作 | 料金の倍率(通常の入力単価に対して) |
|---|---|
| キャッシュへの書き込み(5分間有効) | 1.25倍 |
| キャッシュへの書き込み(1時間有効) | 2倍 |
| キャッシュからの読み込み | 0.1倍(Opus 5.5は0.05倍、Fable 5.1は0.025倍) |
5分キャッシュなら、1回読み込むだけで書き込みの追加コストを回収できます。社内マニュアルを読ませて質問に答えるチャットbotのように、前置きが長く、質問だけが毎回変わる使い方では、入力コストを大きく下げられます。
Batch API:急がない処理は半額
Batch APIは、大量のリクエストをまとめて送り、非同期(結果が返ってくるまで時間がかかってもよい形)で処理してもらう方式です。入力・出力ともに50%割引になります。
| モデル | バッチ入力 | バッチ出力 |
|---|---|---|
| Haiku 4.5 | $0.50 | $2.50 |
| Sonnet 5.5 | $1 | $5 |
| Opus 5.5 | $2 | $10 |
| Fable 5.1 | $5 | $25 |
商品説明文の一括作成や、過去データの分類のように、その場で結果が必要ない作業に向いています。
2つの割引は組み合わせられる
公式ページによると、プロンプトキャッシュとBatch APIの割引は重ねて適用できます。共通の前置きが長く、件数も多いバッチ処理では、両方を使うことで通常料金より大幅に安くできます。

実際のコスト計算例
例1:ブログ記事を1本生成する場合
入力(指示と参考資料)5,000トークン、出力(記事本文)10,000トークンの記事を1本作るケースで計算します。
| モデル | 入力の料金 | 出力の料金 | 1本あたり | 月30本 |
|---|---|---|---|---|
| Sonnet 5.5 | $0.01 | $0.10 | $0.11 | $3.30 |
| Opus 5.5 | $0.02 | $0.20 | $0.22 | $6.60 |
| Fable 5.1 | $0.05 | $0.50 | $0.55 | $16.50 |
計算式は「トークン数 × 単価 ÷ 100万」です。たとえばSonnet 5.5の出力なら、10,000 × $10 ÷ 1,000,000 = $0.10になります。
例2:社内マニュアルに答えるチャットbot
5万トークンの社内マニュアルを毎回読ませ、1日1,000回の質問(質問500トークン・回答800トークン)に答えるチャットbotをHaiku 4.5で動かす場合を考えます。
- キャッシュなし:入力50,500トークン×$1+出力800トークン×$5 → 1回約$0.055、1日約$55
- キャッシュあり:マニュアル部分を0.1倍で読み込むと1回約$0.0095、1日約$9.5(キャッシュの書き込み分が別途少しかかります)
同じ仕組みでも、キャッシュの有無で料金が5分の1以下になります。長い資料を毎回送る設計なら、キャッシュは最初から入れておくべき機能です。
思考(thinking)のトークンも出力として課金される
現行のモデルは、回答の前に内部で考える「思考」を行います。この思考に使われたトークンも出力トークンとして課金されます。画面に思考の中身を表示しない設定にしていても、課金は変わりません。
思考の量は「effort(エフォート)」という設定で調整できます。単純な作業でeffortを下げると、出力トークンが減って料金も下がります。詳しくはClaudeのEffortコントロールの解説記事を参考にしてください。なお、Opus 5.5はeffortの初期値がmediumになっています。

見落としがちな追加料金
ツール利用の料金
トークン料金とは別に、使う機能によって追加料金がかかるものがあります。
| 機能 | 追加料金 |
|---|---|
| Web検索ツール | 1,000回あたり$10(検索結果の分はトークン料金も発生) |
| Webページ取得(web fetch) | 追加料金なし(取得した内容のトークン料金のみ) |
| コード実行ツール | Web検索・取得と併用なら無料。単独利用は月1,550時間まで無料、超過分は1時間あたり$0.05 |
高速モードと地域指定
- 高速モード(fast mode):出力を速くする代わりにプレミアム料金になります。Opus 5.5では入力$8・出力$40(通常の2倍)です
- 米国内での処理の指定:
inference_geo: "us"を指定すると、全ての料金が1.1倍になります
長い入力でも単価は変わらない
Claude 4.6以降のモデルは、100万トークンのコンテキストウィンドウ全体を通常料金のまま使えます。90万トークンの入力でも、9,000トークンの入力と同じ単価で計算されます。ただし、トークン数が増えればそのぶん料金は増えるので、不要な資料を毎回送らない工夫は必要です。

claude.aiの月額プランとAPIの違い
使い方によって向いている方が違う
claude.aiのProやMaxなどの月額プランは、ブラウザやアプリでClaudeと会話するための定額サービスです。一方APIは、自分で作ったプログラムからClaudeを呼び出すための仕組みで、料金は完全に従量課金です。月額プランに入っていても、APIの利用料は別途かかります。
- 月額プランが向いている人:自分で会話しながら文章作成や調べものをしたい人
- APIが向いている人:同じ処理を大量に自動で回したい人、自社サービスにClaudeを組み込みたい人
Claude Codeの料金との関係
Claude Codeは、claude.aiのアカウントでログインして月額プランの範囲で使う方法と、APIキーで従量課金で使う方法があります。APIキーで使う場合は、この記事の単価がそのまま適用されます。Claude Codeで費用が増えてしまったときの対策は、Claude Codeのコストを抑える方法で解説しています。

APIのコストを抑える実践的なコツ
タスクに合わせてモデルを使い分ける
公式ページも、単純なタスクにはHaiku、多くの本番処理にはSonnet、最も複雑な推論にはOpusを使うことを勧めています。分類や要約のような単純作業までOpusやFableで処理する必要はありません。
max_tokensとeffortで出力を管理する
- 出力が長くなりすぎないよう、プロンプトで回答の長さを指定する
- 単純な処理ではeffortを
lowにして思考トークンを減らす - システムプロンプトを整理して、毎回送る入力を減らす(書き方はsystem promptの解説記事を参照)
使用量を定期的に確認する
Claude Console(API管理画面)では、使用量と料金をリアルタイムで確認できます。最初のうちは毎日チェックして、想定外の使い方で料金が膨らんでいないかを確認しましょう。上限額を設定しておくと、使いすぎを防げます。



よくある質問
無料で試せる?
公式ページによると、新規ユーザーにはAPIを試すための少額の無料クレジットが付与されます。まずはその範囲で、実際の文章を使ってトークン数と料金を測ってみるのがおすすめです。
支払いは日本円でできる?
APIの料金は米ドル建てです。クレジットカードで支払う場合は、カード会社の為替レートで円に換算されて請求されます。円安の時期は、同じ使用量でも円換算の支払額が増える点に注意してください。
Fable 5.1はどんなときに使うべき?
Fable 5.1は現行で最も性能が高い一般公開モデルですが、単価はOpus 5.5の2.5倍です。使いどころと節約方法は、Claude Fable 5.1のAPI料金の解説記事で詳しくまとめています。

まとめ
Claude APIの料金は「モデルごとのトークン単価 × 使ったトークン数」というシンプルな仕組みです。2026年10月時点では、Haiku 4.5(入力$1・出力$5)、Sonnet 5.5(入力$2・出力$10)、Opus 5.5(入力$4・出力$20)、Fable 5.1(入力$10・出力$50)が主な選択肢で、新しいモデルほど単価が下がっています。
コストを抑えるポイントは次の4つです。
- タスクに合ったモデルを選ぶ:単純作業はHaiku、普段使いはSonnet、難しい推論はOpus
- 長い前置きはキャッシュする:読み込みは通常の0.1倍(Opus 5.5は0.05倍)
- 急がない処理はBatch APIで半額にする
- 思考トークンもeffortで管理する
料金は改定されることがあるため、本格的に使う前には必ず公式の料金ページで最新の単価を確認してください。まずは無料クレジットの範囲で実際のトークン数を測り、自分の使い方での1回あたりの料金を把握するところから始めるのがおすすめです。
